1分でわかる!こうすれば必ず人は動く(書評)
あの人は、何度言ってもわかってくれない!
と、イライラを感じることってありませんか?
よくよく考えてみると、人の考え方を改めてもらったり、行動を変えてもらうのって結構大変です。
デール・カーネギーの「こうすれば人は動く」は、そんな人向け。この本に書かれていることをマスターすれば、どんな人も自分の希望通りに動いてもらうことができます。
僕自身、インドでインド人相手に実践したらできたので、間違いないですよ。
「自己啓発本は読まない」と言っている人に限って、できていないこと多かったりするので、変なプライド捨てて読めばいいのにとか思っちゃいます。
内容は本質的なので、勉強になりますし、何度も読み返す価値があります。kindle unlimitedなら無料で読めるので、人が思ったように動いてくれないと嘆く前に、読んでおきましょう。
Amazon Review:3.5(43レビュー数)
わかりやすさ :★★★★★
専門性 :★★★☆☆
読書ポイント
23章からなるこの本には、人に動いてもらうための秘訣がびっしり。
全部紹介したいのですが、ちょっと多すぎます。ここでは、私がとくに大事だなーと思ったり、実践してみて効果があった3つを紹介します。
・ビジネスで知識よりも大切な脳力
・人に好かれる魔法のルール
・〇〇すれば、人が付いてくる
ポイント1.ビジネスで知識よりも大切な脳力
ビジネスで成功するとなると、「知識」とか「生産性」が大事だって思ってしまいますよね。
でも、そう思っている人に限って大成はできません。
ビジネスで成功を収めるためには、友を作り人を動かす脳力のほうが、高度な知識よりも六倍近くも重要である
この理由は簡単ですよね。1人の馬力なんてたかが知れてる。1000年に一度の天才クラスじゃないと、1人でうまくやるなんて難しいわけです。
それよりも人に、動いてもらうことが大切なんですよね。
そのためには、「この人のためなら頑張れる」と、思ってもらえるかが重要なわけです。
ポイント2.人に好かれる魔法のルール
人に好かれるのって、すごい難しそうですよね。
まずは「フルネームを覚える」ことから始めてみましょう。
「名前が何になるというのか」とシェークスピアは書きました。その答えは、魔法ですね。まったく人の名前は魔法そのものです。
名前って、その人そのものですよね。たった一つのアイデンティティのようなものです。
だからこそ、名前をちゃんと覚えてもらってたら「大事にされている」と思います。しかし、すっかり忘れられてたら「僕のことなんて、覚えてないよね」となるわけです。
もちろん、ほとんどの人は名前を覚えるのが苦手。
僕も、全くできませんでした。
何故できないかというと、単純に大事だと思っていないからですよね。
でも、今のビジネスを成功させるキーマンに出会った時、名前忘れますか?
忘れませんよね。要は、自分にとって大事だったら忘れないわけです。
名前を覚えるための三番目のルールは連想だ。その名前を自分にとって何か意味のあるものにすること。生き生きとした別のイメージと結び付ける、というわけだ。
忘れないようにする工夫としては、こんなこともできます。
1、人の名前を聞くときには、強い興味・関心を持つこと。 2、はっきりと聞き取り、スペリングも確認すること。 3、名前をその人の外見や職業と結び付けること。 4、何度も、何度も、何度も、繰り返すこと。
ポイント3.〇〇すれば、人が付いてくる
インド人って、何かトラブルあったら大声で互いの責任を攻め合うんですよ。
最初は僕も、責任なすりつけられたら困ると思って言い返していました。で、1時間も言い合ってお互いに気分悪くなって、問題は解決しない。
全く無駄な時間ですよね。
でも、この本を読んであることを試してみたら、驚くほど円滑に済むようになったんです。
どのような状況であれ、間違いを犯したときには、それを素早く、十分に、心から認めるということがいちばん賢明である
人に対するときに最も重要なルールの一つは、決して相手が間違っているとは言わない、ということなのです。
相手を責めるのは、「自分ができないやつ」だと言われる恐怖からの行動ですよね。誰だって、優秀だと思ってもらいたいはずです。
でも、よくよく考えてみてください。失敗しないなんてないんです。
セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt)がアメリカ合衆国の大統領であったとき、四回のうちわずか三回でも正しい判断ができれば自分としては満足だ、と語っているくらいだ
僕の場合は、たとえ相手に非があったと思える時でも次のように対応することにしました。
「ごめん。俺がここをミスったために納期が遅れてるんだけど、今からこうやってもらうことってできるかな?」
すると、相手からは驚く反応が。
「雄斗、すまない。実はこれは私がここを間違えたから雄斗に迷惑がかかったんだ。なんとかしてみせる。」
こっちは全く相手の責任を追及してないのに、相手が認めるようになったわけです。
ミスを認めたら、「バレたらどうしよう」という恐怖もなくなるので、その後スッキリスムーズに進みます。
この本にはこんな感じで、実践する価値のある本質的な考え方がたっぷり詰まっています。
こんな人におすすめ
最近あんまり失敗していない人。
新しいチャレンジをすれば、失敗するのが普通。失敗していないなら、自分の失敗を他人の失敗にしている可能性もあります。
もちろん、「旦那が言うことを聞いてくれない」と思っている主婦の人にもおすすめ。
人社会に生きる限り、切り離せない問題なので、身に付けた方が絶対にいいと思いますよー。
kindle unlimitedなら無料ですしね!
1分でわかる!6つの帽子思考法(書評)
「柔軟に考えられるようになりたいな」と思ったことはありませんか・
僕は結構、頭が硬い方なのでいっつも思っています。
6つの帽子思考法は、6つの視点で考えることで今まで見落としていた考えに気付ける思考法。
もともとは、会議を円滑に進めるために作られたものですが、個人で考えるときにも役に立ちます。
正直、メリット・使い方はそこまで複雑ではないので、このレビューを読めば本書を買わなくてもいいと思います。(Kindle unlimitedなら無料ですが)
ここでは、6つの帽子思考法で学んだ考える力をアップさせる方法を解説します。
Amazon Review:4.5(レビュー数4)
わかりやすさ :★★★☆☆
専門性 :★★☆☆☆
読書ポイント
・6つの帽子思考法のメリット
・思考精度をアップさせる6つの視点
・注意点
ポイント1.6つの帽子思考法のメリット
例えば、何らかの事業案があったとして、6つの帽子思考法のメリットは、それらの課題や可能性を網羅的に考えられるところにあります。
とくに、可能性について考えやすくなるのがポイント
「六つの帽子メソッド」で強調される点は、「今ある現在の姿」より「可能性を求める将来の姿」、「誰が正しいか誤っているか」より「打開策をどのようにして見つけ出すか」ということなのだ。
ネガティブな人がやりがちな、「これは可能性がなさそう」とかそういった悲観的な思考から「もしかしたらこれは行けるかも!」ポジティブな未来を描くこともできるようになります。
6つの帽子思考法では、タイミングによって「今は悲観的な視点で見てみよう」とか「今は感情論で話してみよう」とか、視点を決めることでアイデアを出やすくします。
ポイント2.思考精度をアップさせる6つの視点
思考するときに活用できる視点は次の6つ。
白い帽子・・・客観的なデータ視点
赤い帽子・・・感情論
黒い帽子・・・リスク視点
黄色い帽子・・楽観的視点
緑の帽子・・・創造的視点
青い帽子・・・冷静な視点
「まずは、この件についてどう思っているか、黒い帽子をかぶってリスクを考えてみようかな。」
とか、
「リスクは十分考えたから、今度は黄色い帽子をかぶって明るい未来を探そうかな」というように、視点を変えていきます。
すると、視点を変えずに見ていたときよりも柔軟で網羅的に考えられるようになります。
ポイント3.注意点
これを使うときの注意点としては、
「私は黒い帽子の人間だから。。」
とか
「あいつは、いっつも黄色」とか人を区別するために使わないことです。
あくまで帽子は、思考を場合分けするために使うもの。誰もが持っている思考を引き出すためのツールなので、誤った使い方はしないようにしましょう。
こんな人におすすめ
この本は、視点の偏りが気になる人におすすめ。
・いつも暗いことばかり考えちゃう。。
・楽観主義でたまにド派手なミスをする。。
そんな人なら、新しい視点を手に入れステップアップすることができるはずです。
ただし、もっとクリティカルで論理的な思考を身に付けたい人には、ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう――知識にだまされない思考の技術」がおすすめです。
今回紹介した本はこちら
kindle unlimitedなら無料で読めますよ。
1分でわかる!自分のアタマで考えよう(書評)
「自分のアタマで考えよう」なんて言われても、普段から考えてるよ!
って、言いたくなりません?笑
でも、実は自分が考えていると思っていることの中には、「考え」ではなく「知識」が混じっています。
ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」は、考えるとは何か、どうすれば考えられるのかが書かれた本。
具体例があって、読みやすいのですがちょっと応用はしにくいかもしれません。そこでここでは、自分のアタマで考えようを読んでわかった、考える力を身につける方法を解説します。
Amazon Review:3.7(レビュー数144)
わかりやすさ :★★★☆☆
専門性 :★★☆☆☆
読書ポイント
・知的な人がハマる知識の罠
・効果的に考える7つの方法
・頭のキレが抜群の人の「ズルイ考え方」
それぞれ、順番に見ていきましょう。
ポイント1.知的な人がハマる知識の罠
ちょっと、考えて見て欲しいのですが、日本野球の未来ってどうなると思いますか?
最近では、サッカーに人口が追いつかれましたよね。野球ファンはどんどん高齢化していっています。
考えがまとまったら、最初の罠については話します。実は、私たちが「考えた!」と思っていることの中には、ただの知識が混じっていることがあります。
世の中の事象には、なんであれよい面と悪い面があります。結論は各人が思うところをひとつ選ぶわけですが、情報を見て考えられることをすべて列挙せよといわれたら、よい面と悪い面の両方が出てくるのが、「知識にだまされていない純粋な思考」の結果です。
野球の例で言えば、暗い将来しか思い浮かばなかった人は、「野球は先がない」という誰かがテレビで話してた内容を思い出したに過ぎない可能性があります。
では自分で考えるとどうなるかというと、
「高齢者が多かったら、お金を持ってる。お金持ってる人が多かったらビジネスチャンスがある。行けるかも」
ってなるわけですね。
知識とは「過去の事実の積み重ね」であり、思考とは、「未来に通用する論理の到達点」です。ちきりんは知識の重要性を否定しているわけではありません。知識と思考を異なるものとして認識しましょうと言っているのです
つまり、何かニュースなどを見たときに、頭の中に浮かんでいるのは、「知識」なのか「考え」なのかきっちり分けましょうということですね。
知識はちょっと横に置いておき、得た情報から新たに考えて初めて、今まで見えていなかった結論にたどり着けるのです。
とくに、自分の専門分野ほど知識が増えるので考えるのは難しくなります。
「詳しくなればなるほど、その分野での新しいアイデアに否定的になる」傾向が見られたら、「知識が思考を邪魔している」ことを疑ってみた方がよいでしょう。
これは、常に覚えておきたいですね。
では、「考える」とはどうゆうことなのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。
ポイント2.効果的に考える7つの方法
実は、一口に考えるといっても考え方は色々あります。
なので、その状況に応じて「何を考えるのか」を意識するのが大切です。
本書では、考える方法として次の7つをあげています。
- 「なぜ、」「だから何?」と問う
- 決定プロセスを決めること
- あらゆる可能性を探る
- 縦と横で比較する
- 判断基準を取捨選択する
- 視覚化する
- 思考の棚を作る
ここでは、とくに大切で今日から実践できると思った考え方、「なぜ、だから何?」と問うことについて詳しく見ていきます。
数字を見たら考える2つの問い 情報を見たときにまず考えるべきことは、「なぜ?」と「だからなんなの?」のふたつです。
ニュースを見たときや新聞では、毎日何かのデータが解説されますよね。
そのときに、その解説を鵜呑みにしたらただの知識です。
そうではなくて、まずは「何故こうなったのか?」について考えて見ましょう。
「なぜ?」とは、数字の背景を探る問いです。数字はなにかの現象や活動の結果なので、すべての数字には理由があります。売上が伸びているなら「なぜ売上が伸びているのか?」、特定地域の人口が減ったなら「なぜこの地域の人口が減ったのか?」と考えるのが、「なぜ?」です。
これをすれば、絶対に解説されていない別の視点があることに気がつくはずです。
さらに、もう一段進むための方法が「だから何なの?」
もうひとつの「だからなんなの?」は、「過去の結果がこの数字に表われているのだとしたら、次はなにが起こるのか? それにたいして自分はどうすべきなのか?」と、データの先を考える問いです。
次に起こることを予想し、それに対応するためになにをすべきかを考える、これが「だからなんなの?」によって問われる思考です。
この2つをするだけでも、「何で今まで考えつかなかったんだろう?」と思うような出会いが生まれるはずです。
これができて初めて、考えたと言えます。
データを見たときには、その背景(=データの前段階)を考える「なぜ?」と、そのデータをどう解釈・判断し、対応すべきか、と一歩先(=データの後段階)を考える「だからなんなの?」のふたつの問いを常に頭に浮かべましょう。
今日からできるのでまずは、これから始めて見ましょう。
ポイント3.頭のキレが抜群の人の「ズルイ考え方」
やったらと、頭の回転が早い人っていませんか?
私も友達に何人かいるのですが、「いいなぁ」と思っていたことがあります。
その人たちと、僕たちの違いはたった一つ。
「その情報が存在したなら、こういうことが言えるよね」と、すでに考えてあった結論を「思考の棚」から取り出してきているのです。 つまり、それは、彼らの「頭の回転の速さ」を示しているのではなく、「思考自体がすでに完了していた」ことを示しているのです。
そう、あらかじめ思考の枠を用意しているってことですね。
なにを見てもなにを聞いても「なぜそんなことを思いつくの?」という人の頭に入っているのは、大量の知識ではなく多数の「思考の棚」なのです。
例えば、今回出した野球の例って10年後〜20年後のサッカーにも当てはまりますよね。
人口 未来
野球 高齢化 チャンスあり
サッカー 高齢化すると・・ ?
サッカーも、数年後には高齢化が始まる可能性があります。
野球で考えた枠を整理しておけば、「高齢化したら、こうなる。。」とすぐに言える状態が出来上がっています。
頭の回転が早い人は、「この情報が入ったら、こう結論づけられる」と普段から整理できているということですね。
それでは、どうすれば思考の枠を増やせるのかというと。。。
言語で考えていたときには抜け落ちていた思考部分について(=抜け落ちていたことにさえ気がつかなかった部分について)、絵にするためには明確にする必要が出てくるからです。
野球とサッカーの例で言えば、スポーツは「?」と「?」の条件が揃ったら、こうなる!という枠をたくさん作るために、普段から図式化しておこうということですね。
図式化すると、思考の抜け漏れにも気付きやすくなります。
一番、大切なのは、考える時間をしっかり作ること。
考える力をつけるもっとも有効な方法は、このような視点で時間の使い方を把握し、自分が考えることに使っている時間を「見える化」して、それを少しでも長くすることです。 「考える力をつけたい!」と言いながら、本ばかり読んで情報収集に時間を使っていても、考える力はつきません
さて、こうゆうのってやらないのすぐ忘れちゃうので、今から適当にニュースを探して、自分の頭で考えて見てくださいね。
こんな人におすすめ
この本は、「自分でかんがろ!って言われても、どう考えたらいいのかわからないんだよ!!」と、心の中で叫んでいる人におすすめ。
足りないのは、考えるためのツールなので、ツールさえあればすぐに考えることができるようになります。
逆にそれをいつまでもサボっていると、考えられない自立できない人になってしまうので、ここは努力してでも身につけたほうがいいと思いますよー。
書評|人生の勝算が良書すぎて、あんまり人に読ませたくない件。
うーん、なんか薄っぺらそう。
人生の勝算を読む前、そんなふうに思っていた自分をガツンと殴ってやりたくなるような本でした。
タイトルとかコピーが「いかにも」感を出しすぎていて、ちょっと読む気が起きなかったのですが、kindle版が実質半額になっていたので試しに購入。
すると、「あぁ、これは絶対に読んでおくべきだわ。。」とコロッとやられまし。。本からもらったエネルギーは、2017年1番かもしれない。
ぜったいに期待を裏切らないので、事業を立ち上げたり、やりたいことあるのに取り組めていない人は読んでください!(マジで、お願い!ほんとは、ライバル増えるから呼んで欲しくないけど!)
Amazon Review:4.3(レビュー数16)
わかりやすさ :★★★★★
専門性 :★★★☆☆
この本を読むときのポイントは、次の3つ。
・前田さんは、どんな人?
・成果を出すために、勉強はいらない
・100人が思いつくアイデアを、たった一人だけ実現できるわけ
ポイント1.前田さんは、どんな人?
まず、ぼくの場合「前田祐二さんってどなた?」というところからのスタートでした。
本のカバーを見てみると、若くてチャラそうな男の人。
この時点でちょっと、購入する気が失せました。でも、買って良かった。
読んで見て感じたのは、前田さんは誰よりも泥臭く、人生にしがみついて生きているという感じ。厚かましいですが、すっごい応援したくなるんですよね。
ただ、よくある「行動バカタイプ」ではなくて、しっかり「どうすれば勝てるか」を常に考えて生きてきている。
なので「この人は運が良かっただけ」と、突き放すこともできない。やりたいことあるのに、中途半端にしかできていない人は、グサッとくる生き方だと思います。
ところで、ビジネスの成功するためには「宴会での裸芸」と「知識」のどっちが大切だと思います?
ポイント2.成果を出すために、勉強はいらない
「宴会での裸芸」と「知識」のどちらが大切かと聞かれたら、ぼくは知識。
というか、裸芸なんてみっともなくて嫌です。
前田さんもそんな風に思っていたときがあったようなんですが、証券会社の営業時代に先輩から「仕事とは何か」について学ばされたと言います。
証券会社で営業の電話をかけまくる前田さんは、電話を取ってもらえず、苦戦。
そのあと連れて行かれた宴会で、憧れの先輩が「裸芸」をしている姿を見ます。そのときは、前田さんもがっかり感は半端なかったようです。
でも、帰りのタクシーで顔に「肉」と書かれた顔で真剣に話し出す、先輩に学ばせてもらったことがあると言います。
「前田よ、仕事を舐めるな。お前は株を勉強して、お客さんに投資判断のアドバイスをすることが仕事だと思っているだろ。まったく違う。仕事は、ゲームだ。ゲームで勝つにはルールがある。そのルールをお前は、ちゃんとわかってない。だから成果が出ないんだ」 ……衝撃でした。仕事はゲーム。考えたこともありませんでした。 そして「前田はプライドが高い」と指摘されました。
ぼくもプライドはいらないと思いつつも残っているのでこれは結構グサってきます。
プライドの高い営業の電話を取りたいと思うか? と言われて、またグサッときました。
「プライドはコミュニケーションの邪魔になる。まず、お客さんとコミュニケーションの接点を増やせ。そうしないと、俺たちの仕事は始まらない。あいつバカだねと思ってくれたら、成功だ。バカを演じきった次の日に、お客さんに電話してみろ。俺の言っていることがわかるはずだ」
つまり、すくなくても証券会社の世界のルールは、人にバカと思われるほど好かれるというもの。
実際に、それをした結果、悲しいほどの成果を上げられたと言います。こうゆうことを、できるようになるところが前田さんが泥臭いと思うところ。
自分は分かっていてもやろうとはしないと思いますが、だからこそすごいなーと思うわけです。
そのほかにも、仕事に関する考え方で参考になるのが結構あります。とくに、秋元康さんと仕事をすることができた秘訣は必見です。
ポイント3.100人が思いつくアイデアを、たった一人だけ実現できるわけ
「努力すればなんとかなる」と思っていた前田さん、実はサービスを立ち上げた時に挫折しかけたことがあると言います。
努力すれば何とかなると思っていましたが、努力の仕方がわからない。途方もない業務量と、それを支えるための過剰な労働で、気を抜くと頭がぼーっとする。
事業を作るときってこうゆうタイミングめっちゃあるんですよね。
「あっちの方が儲かりそう。。」と流されてしまいそうになったり。
そんな前田さんの支えになったのは、DeNAの南場さんの一言。
前田くんが考えている起業プランなんて、今この瞬間に世界中で少なくとも100人くらいの人は考えついている。だから、それ自体に、価値はないんだよ。肝はexecution。
要するに、胆力。粘り強さ。ですね。
秋元康さんの言葉で、「夢は全力で手を伸ばした1mm先にある」というものがあります。人生に失敗したり、夢破れた人たちの多くは、あきらめたときに、実はどれだけその夢に近づいていたか、気付かなかった人たちである、と。
この胆力を持つためには、「自分がどんな人生を歩みたいか」をしっかり決めることが大切。
そうしないと、人生で行ったり来たり無駄な時間を過ごしてしまいます。
そのためにどうすれば、いいか?
前田さんは、どうしてきたのか?
長い人生を生きる上で、とっても参考になりますよ。
こんな人におすすめ
やりたいことあるのに、準備中の人。それから、夢がない人におすすめです。
正直、「自分はここまでできない」と思うかもしれません。
それはそれでok。大切なのは自分の生き方を探すことです。前田さんは小学校の頃から生き方と向き合ってきた人。
こんな人がいるのか!もっと頑張らないと!と素直に思えた1冊でした。
今なら、kindleで実質半額になっているので、ぜひおすすめです。
1分でわかる!AI時代の人生戦略 「STEAM」が最強の武器である(書評)
AI時代が来るまでに、僕たちはどのような準備が必要かが書かれた本。
「何を学べばいいの?」と、不安になっている人におすすめですが、正直内容はそんなに深くない。
前半は、ひたすら「STEAM」の大切さについて触れられていますが、そこまで腑に落ちる説明があるわけでもない。。
AI時代に怯えないためにはSTEAMが大事なんだなー。と、学べれば十分ですかね。この本については、本を買って読まなくても、このレビューを読んでもらうだけでいいと思います。800円勿体無い。
Amazon Review:3.4(レビュー数24)
わかりやすさ :★★☆☆☆
専門性 :★★☆☆☆
読書ポイント
この本で学ぶべきは、次の3つのポイント。
・AI時代の2つの職業
・STEAMが大切
・文系のための勉強
ポイント1.AI時代の2つの職業
AI時代になったら、どんな仕事が残るのか。不安ですよね。
ただ一つだけ言えるのは、仕事をする人は次の2つに分かれるということ。
・AIを使う人
・AIに使われる人
AIやロボットを使う側の仕事と、使われる側の仕事が生まれるということだ。 使う側とは、AIやロボットを道具のように扱ってイノベーションを起こす仕事であり、使われる側とはAIやロボットに命じられるままに働かされる仕事である。
もちろん、高給なのはAIを使う側ですよね。
それでは、AIを使う側になるためには、何が必要かというとSTEAMを身につけることです
ポイント2.STEAMが大切
STEAMとは、
サイエンス(科学)の「S」
テクノロジー(技術)の「T」
エンジニアリング(工学)の「E」
マセマティックス(数学)の「M」
+アート(美術)の「A」――を意味する
の略語。
AIのテクノロジーは科学・数学・工学から生まれるので、これらの知識をしっかりと身につけておくのが大切なそうです。
アメリカでは、学校教育にもSTEAMが取り入れられているようです。
僕は文系上がりなので、大切だーと言われても、勉強するにはちょっと尻込みしてしまいます。
でも、すでに社会人になっていても学べる方法も解説されていました。
ポイント3.文系のための勉強
それはズバリ、本を読むこと。
浅く広く理系分野への知見を広げていくことでリテラシーが上がって、将来AIを使う側の人間に残れます。
途中でわからないところがあっても気にしない。最初の1冊は、とにかく最後まで読み通すことが肝心だ。そのためには薄い本、文字数が少なめの本を選ぶものいい。
そして、1冊終わったら次は全く別のジャンルを読んでいきましょう。
続いて読むのは、最初に読んだ本で引っかかった部分、面白かった部分について書いてありそうな本ではなく、まったく関係のなさそうな本だ。
こうすると、理数系の知識がどんどん増えていきます。
それから、SFを読むのもオススメされていました。 SFは未来をイメージするには最適。個人的には攻殻機動隊は必見と言えます。
本書では、読んだ方がいい本を20冊くらいピックアップされていました。理数系の知識入れたいなって人は、本書でオススメの本を知るのもありかもしれません。
本当はどんな本が紹介されていたか解説したいですが、この本のウリを奪ってしまうので、ここでは控えます。
その代わり、ちょっと時間はかかってしまいますが、紹介されていた本を読んでからレビューをしていきますね!
こんな人におすすめ
正直、この本はそこまでオススメしません。
STEAMが大事なんだなーということだけ、頭の片隅に入れておけばOK。
読む時間とお金がもったいないので、買う必要もないでしょう。
気長に待ってもらえれば、理数系の知識を入れるために紹介されていた本のレビュー記事も上げていきます。
どうしても、オススメ本が今すぐ知りたい人なら買ってもがっかりしないかなという感じです。それ以外の人には、「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」の方がオススメですよ。
今回紹介した本はこちら
1分でわかる!〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則(書評)
テクノロジーによって、何が衰退し、何が生まれるのかがわかる本。
さらに、人間の思考や生活パターンがどのように変わっていくのかまで、解説されています。
例が豊富でイメージしやすいのですが、しっかりまとまっているとは言えず、ちょっと読みづらい。
ここでは、この本でとくに印象の残った。3つのポイントについて、さらっと解説していきますね。
Amazon Review:4.2(レビュー数50)
わかりやすさ :★★★★☆
専門性 :★★★★☆
読書ポイント
この本で、とくに印象に残ったのは次の3つのポイント。
・未来を決める12の法則
・AIが人間を拡張する
・これからのコンテンツ
ポイント1.未来を決める12の法則
結論から言うと未来を決めるのは、次の12の法則。
・ビカミング(なっていく)
・コグニファイング(認知化していく)
・フローイング(流れていく)
・スクリーニング(画面で見ていく)
・アクセシング(接続していく)
・シェアリング(共有していく)
・フィルタリング(選別していく)
・リミクシング(リミックスしていく)
・インタラクティング(相互作用していく)
・トラッキング(追跡していく)
・クエスチョニング(質問していく)
・ビギニング(始まっていく)
正直、わかりにくいですね。大事なところだけ、解説します。
ビカミング(なっていく)というのは、「すべての物はゆっくり完成形に近づいていく」ということです。
例えば、スマホのアプリって毎月アップデートされていますよね。そうやって、どんどん形を変えながらより良い姿になっていくのがトレンドになるということです。
逆に言えば、完成形をポンっと出すビジネスモデルは廃れるかもねー。的な感じです。
わかりやすいのは車。これまでは、数年に1度新しいモデルが誕生してました。でも、テスラは車にテクノロジーを融合させることで、購入した後の車をアップデートできるようになっている。
こうゆうのがどんどん増えて来るだろうってことですね。
これは、すべての商品・サービスに共通するのでウェブもどうなるかわかりません。
この絶好調なウェブがこれから30年でどう変わるのかと考えると、まずウェブのような、より優れたウェブというものを想像したくなる。しかし2050年のウェブは、最初のウェブがチャンネル数の多いテレビでなかったように、より優れたウェブではない。それは何か新しい、最初のウェブとテレビの違いほどかけ離れた、まるで違ったものになるのだろう。
と、こんな感じで12の法則が将来にどんな影響を与えるのかが書かれています。
12の法則に共通しているのは、AIが凄まじいパワーで社会を作り変えていくということ。中でも、「人間を拡張する」という考えは必見ものです。
ポイント2.AIが人間を拡張する
AIというと、「仕事を奪う」とか「人類を滅亡に」とか割るイメージで捉えられることも多いですよね。でも、実際には人を補完する優秀なパートナーとして活用されています。
AIが出てくることで、純粋な人間プレーヤーの技能が下がることはなかった。まったく逆だったのだ。安価で超スマートなチェスのプログラムは、いままでにないほど多くの人々をチェスに惹きつけ、より多くの試合が開催されて、人々はいままでになく強くなった。
AIに負けたら、チェスなんて流行らなくなるのでは?と思いましたが全く逆な様子。
藤井四段もAIを使って研究したと噂になっていましたね。
AIではありませんが、テクノロジーが発達すれば脳にチップを埋め込んで擬態を動かしたりすることも可能になります。
脳をジャックするある実験では、手足がまるで動かない女性が思考しただけでロボットの腕を動かし、コーヒーの瓶を持ち上げて口まで持っていき飲むことができた
さらに、訓練すれば意識しただけで文字の入力もできるようになるそうな。
人間の機能がテクノロジーによってどんどん拡張されていきます。
そのうち、記憶する機能をすべて脳内チップが担当したり、他の人の思考を自分の思考として操ることもできるかもしれません。
ポイント3.これからのコンテンツ
それでは、テクノロジーが発達するとWEBライターのような仕事はどうなるのでしょうか。
もしかしたら、5年後には無くなってるかもしれません。
ただし、似たような仕事は生まれる可能性が高い。ライターの仕事がどのように変わるにせよ、大切なのは「差別化したコンテンツを生み出す力」です。
なぜかというと、テクノロジーが発達すればするだけ情報が有り余るようになるから。
ノーベル賞受賞者である社会学者のハーバート・サイモンが「情報に富んだ世界では、情報の潤沢さは何か他のものの欠乏を意味する──その希少性が何であれ、それは情報が消費することによって生じる。そして情報が消費するものとは明白で、それは情報の受け手のアテンションだ。つまり情報の潤沢さは、アテンションの貧困を生み出すことになる」と言っている
質の低い情報(嘘など)ばかりが生まれて、本質が見えなくなるってことですね。
そのため、より質の高いコンテンツを生み出したり。質の高いコンテンツだけを集めるフィルタリングサービスはこれから流行るだろうとのこと。
もっと質の高いアテンションを大規模に増やしていくためのフィルタリング・テクノロジーを利用することが、ゴールでありチャンスにもなるだろう。
つまり、質の高いコンテンツを生み出せたり、質の高さを判断できるようになっておこうぜってことですね。
こんな人におすすめ
〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則は、未来について勉強してきた人におすすめ。
例が多く、かなり分厚いので読むのは結構疲れます。。
なので、パラパラと読み飛ばしながら進めるのがおすすめ。全く、テクノロジーに関して知識がない人だと、ついていけなくなってしまうので、その人は「人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)」を先に読むのがおすすめです。
今回紹介した本はこちら
1分でわかる!仕事は楽しいかね(書評)
「仕事は楽しいかね?」と、聞かれたらなんと答えますか。
楽しいけど、しんどい。全く楽しくない。休日が楽しみ。正直、会社員してたときの僕はそんな風に思っていました。
仕事は楽しいかね?は、おじいちゃんが辛辣に本質をついてくる本。なんだかやる気でないなー。ってときに読んだら、クスッとしてしまいます。
でも、書かれていることが案外図星だったりするので、勉強にもなる。読みやすくて、わかりやすくて、タメになる。そんな1冊です。
Amazon Review:4.2(レビュー数336)
わかりやすさ :★★★★★
専門性 :★★☆☆☆
この本を読んで「あ〜、確かになぁ。。」と思わず、頷いてしまったのは次の3つのポイント。
・頭のいい人が陥る愚かな失敗
・マンネリ化を進める目標の弊害
・本当の仕事とは
それぞれ、順番に見ていきましょう。
ポイント1.頭のいい人が陥る愚かな失敗
こうゆう人いっぱいいますよね。
他人の成功を見るとき、私たちは何気なく口にしていないだろうか。ついてたよね、という言葉を。 陰にある努力を知ろうとせず、成功した部分だけに目を向けて羨むこともある。 才能のある人は違うなあ、と吐息まじりに。
ちょっと、前までの僕ですが笑。僕もこれすごく思っていました。
「サービスがヒットするなんて運でしょ。同じこと考えてる人はたくさんいるんだから、誰が運良く勝ち残れるかって話」みたいに。
でも、実際に会社を辞めて痛感しました。全然違うんです。
たしかに、ある程度の運は必要。でも、それを引き寄せるのは本人の行動なんです。
行動すれば、するだけ新しい運に出会える可能性が増える。それをさらに繰り返せば、どこかで運に恵まれる。
ニトリの社長さんが言っていましたが「運は作るもの」なんですよね。
だから、他人の成功を指をくわえて見ている人はもったいない。
問題はね、きみが理屈っぽいってことだ。きみの思考は、学生モードのままなんだよ。この課題をすべてやっておきなさい、そうすればAがとれますよってね。きみは、課題のリストをほしがってるだけなんだ
昔の僕が求めていたのは、安心ってことですね。
課題リストが間違っていれば、それを配った人の責任って言えますし。
そんな風に、していると数年後大変なことになってるかも。
この十五年の間に、何を誇れるようになったのか。何を達成したと言えるのか。私に言えるのはこれだけです。 『そこそこの給料をもらってる』
では、どうすればいいのか?
真っ先に考えるのは「将来どうなっていたいか?」ではないですか。でも、このときの考え方には注意が必要。
好きなことしよう!と僕はいつも言っていますが、これには1つ課題があります。
だけどこれには一つ問題がある。多くの人は、自分がどんな仕事が〈大好き〉か、どういう仕事をこの先ずっと、毎日、朝から晩までしたいか、わからないということだ。
これはその通り。でも、結局本当の好きなことって、行動してからじゃないとわからないので、とにかくやってみるしかないんですよね。
それから、目標を立てるときも課題があります。
ポイント2.マンネリ化を進める目標の弊害
僕は目標を立てるのは、好きですがこのことはちゃんと意識しないといけない。
『〈ずっとしたいと思っていた〉仕事をしているのに、なぜか〈やっぱり幸せじゃない〉んです』そういう人は、計画を立てることに依存しすぎてる。僕が〈目標の弊害〉と呼んでいる状態に陥ってるんだ
要は、目標を立てて、やった気になるのはあかんでって話ですね。
目標を設定すると、自己管理ができているような気がする
ちなみに、本書では次のような目標をおすすめされてます。
今日の目標は明日のマンネリ。 そして尋ねた。「僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。聞きたいかね?」 ぜひ、と私は答える。 〝明日は今日と違う自分になる〟だよ。
これなら、会社員、フリーランス問わず、掲げられる目標ですね。
ポイント3.本当の仕事とは
さて、「あなたは自分の仕事をできていますか?」と、聞かれたらなんと答えますか。
これに、応えるためには、自分の仕事をしっかり自覚しておくのが重要。
本当の達成というのは、あるべき状態より良くあることなんだ。ただ良いだけじゃなく、目を見張るようなものであること。マジックだね
そのためには、誰のために何をするか。
そして、なにより自分のために働くことが重要です。
仕事が楽しくないときは、この本を読んで振り返って見てください。
こんな人におすすめ
この本は、とくに次の人におすすめ。
・毎日が楽しくない
・仕事辞めたい
・将来が漠然と不安だけど何もしてない
要するに、この本が伝えているのはこうゆうこと。
つまり結論は、『何もするな、そうすれば素晴らしいアイデアがやってくるだろう』じゃない。『〈あらゆること〉をしろ。素晴らしいアイデアは、どこからやってくるかわからないのだから
その通りだと思うので、気になる人はどうぞ。