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社会不適合な「みならい脚本家」川崎雄斗の心理学的ライフハックブログ

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書評|人生の勝算が良書すぎて、あんまり人に読ませたくない件。

記事を書いた人:Yuto あとで読む

うーん、なんか薄っぺらそう。

人生の勝算を読む前、そんなふうに思っていた自分をガツンと殴ってやりたくなるような本でした。

タイトルとかコピーが「いかにも」感を出しすぎていて、ちょっと読む気が起きなかったのですが、kindle版が実質半額になっていたので試しに購入。

すると、「あぁ、これは絶対に読んでおくべきだわ。。」とコロッとやられまし。。本からもらったエネルギーは、2017年1番かもしれない。

ぜったいに期待を裏切らないので、事業を立ち上げたり、やりたいことあるのに取り組めていない人は読んでください!(マジで、お願い!ほんとは、ライバル増えるから呼んで欲しくないけど!)

Amazon Review:4.3(レビュー数16)
わかりやすさ  :★★★★★
専門性     :★★★☆☆

この本を読むときのポイントは、次の3つ。

・前田さんは、どんな人?
・成果を出すために、勉強はいらない
・100人が思いつくアイデアを、たった一人だけ実現できるわけ

ポイント1.前田さんは、どんな人?

まず、ぼくの場合「前田祐二さんってどなた?」というところからのスタートでした。

本のカバーを見てみると、若くてチャラそうな男の人。

この時点でちょっと、購入する気が失せました。でも、買って良かった。

読んで見て感じたのは、前田さんは誰よりも泥臭く、人生にしがみついて生きているという感じ。厚かましいですが、すっごい応援したくなるんですよね。

ただ、よくある「行動バカタイプ」ではなくて、しっかり「どうすれば勝てるか」を常に考えて生きてきている。

なので「この人は運が良かっただけ」と、突き放すこともできない。やりたいことあるのに、中途半端にしかできていない人は、グサッとくる生き方だと思います。

ところで、ビジネスの成功するためには「宴会での裸芸」と「知識」のどっちが大切だと思います?

ポイント2.成果を出すために、勉強はいらない

「宴会での裸芸」と「知識」のどちらが大切かと聞かれたら、ぼくは知識。

というか、裸芸なんてみっともなくて嫌です。

前田さんもそんな風に思っていたときがあったようなんですが、証券会社の営業時代に先輩から「仕事とは何か」について学ばされたと言います。

証券会社で営業の電話をかけまくる前田さんは、電話を取ってもらえず、苦戦。

そのあと連れて行かれた宴会で、憧れの先輩が「裸芸」をしている姿を見ます。そのときは、前田さんもがっかり感は半端なかったようです。

でも、帰りのタクシーで顔に「肉」と書かれた顔で真剣に話し出す、先輩に学ばせてもらったことがあると言います。

「前田よ、仕事を舐めるな。お前は株を勉強して、お客さんに投資判断のアドバイスをすることが仕事だと思っているだろ。まったく違う。仕事は、ゲームだ。ゲームで勝つにはルールがある。そのルールをお前は、ちゃんとわかってない。だから成果が出ないんだ」  ……衝撃でした。仕事はゲーム。考えたこともありませんでした。  そして「前田はプライドが高い」と指摘されました。

ぼくもプライドはいらないと思いつつも残っているのでこれは結構グサってきます。

プライドの高い営業の電話を取りたいと思うか? と言われて、またグサッときました。

「プライドはコミュニケーションの邪魔になる。まず、お客さんとコミュニケーションの接点を増やせ。そうしないと、俺たちの仕事は始まらない。あいつバカだねと思ってくれたら、成功だ。バカを演じきった次の日に、お客さんに電話してみろ。俺の言っていることがわかるはずだ」

 つまり、すくなくても証券会社の世界のルールは、人にバカと思われるほど好かれるというもの。

実際に、それをした結果、悲しいほどの成果を上げられたと言います。こうゆうことを、できるようになるところが前田さんが泥臭いと思うところ。

自分は分かっていてもやろうとはしないと思いますが、だからこそすごいなーと思うわけです。

そのほかにも、仕事に関する考え方で参考になるのが結構あります。とくに、秋元康さんと仕事をすることができた秘訣は必見です。

ポイント3.100人が思いつくアイデアを、たった一人だけ実現できるわけ

「努力すればなんとかなる」と思っていた前田さん、実はサービスを立ち上げた時に挫折しかけたことがあると言います。

努力すれば何とかなると思っていましたが、努力の仕方がわからない。途方もない業務量と、それを支えるための過剰な労働で、気を抜くと頭がぼーっとする。

事業を作るときってこうゆうタイミングめっちゃあるんですよね。

「あっちの方が儲かりそう。。」と流されてしまいそうになったり。

そんな前田さんの支えになったのは、DeNAの南場さんの一言。

前田くんが考えている起業プランなんて、今この瞬間に世界中で少なくとも100人くらいの人は考えついている。だから、それ自体に、価値はないんだよ。肝はexecution。

要するに、胆力。粘り強さ。ですね。

秋元康さんの言葉で、「夢は全力で手を伸ばした1mm先にある」というものがあります。人生に失敗したり、夢破れた人たちの多くは、あきらめたときに、実はどれだけその夢に近づいていたか、気付かなかった人たちである、と。

この胆力を持つためには、「自分がどんな人生を歩みたいか」をしっかり決めることが大切。

そうしないと、人生で行ったり来たり無駄な時間を過ごしてしまいます。

そのためにどうすれば、いいか?

前田さんは、どうしてきたのか?

長い人生を生きる上で、とっても参考になりますよ。

こんな人におすすめ

やりたいことあるのに、準備中の人。それから、夢がない人におすすめです。

正直、「自分はここまでできない」と思うかもしれません。

それはそれでok。大切なのは自分の生き方を探すことです。前田さんは小学校の頃から生き方と向き合ってきた人。

こんな人がいるのか!もっと頑張らないと!と素直に思えた1冊でした。

今なら、kindleで実質半額になっているので、ぜひおすすめです。