「人工知能は人間を超えるか」が未来予測に役立ちそうな件
シンギュラリティというのは、人工知能が自分の能力を超える人工知能を自ら生み出せるようになる時点を指す。
ずっと書店に並んでいて、気になっていた本をついに読みました。読もうと思った理由は、「人工知能が人間を滅ぼす、それは2045年にやってくるって本当?」ってところに興味を持ったから。この本は、本当のAIの現状を知るためにはめっちゃオススメ。
人工知能が進化を始めるタイミング:2045年
まず、気になっていたのはこれ。
知能が自分より賢い人工知能をつくり、その人工知能がさらに賢い人工知能をつくる。これをものすごいスピードで無限に繰り返せば、人工知能は爆発的に進化する。だから、人工知能が自分より賢い人工知能をつくり始めた瞬間こそ、すべてが変わる「特異点」なのである。実業家のレイ・カーツワイル氏は、その技術的特異点が、なんと2045年という近未来であると主張している。
本書では、これに対してAIの技術がどの段階にあるのかがかかれていました。ちょっと内容的には文系脳の僕には難しいところも多かったんですが、かなり勉強になった。まずは、ロボットによって生じる身近な変化の噂について述べられていました。
ロボットは職を奪うか?
これはたぶん、皆が気になるところ。
2014年、英国デロイト社は、英国の仕事のうち35%が、今後20年間でロボットに置き換えられる可能性があるという報告を発表した(*注3)。年収3万ポンド(約550万円)未満の人は、年収10万ポンド(1800万円)以上の人と比べて、機械に仕事を奪われる確率が5倍以上高いという。 米国の702の職業のうち、約半分が失われる可能性があると述べている。米国の総雇用のなんと47%が、職を失うリスクの高いカテゴリに該当する。
この前紹介した「未来に先回りする思考法」ではマニュアル化できる仕事はロボットに奪われるってありましたが、どうやらそれはいろんな調査で言われて要るっぽいですね。
ただ、個人的にはロボットが働いてくれるなら働かんで済んでええやん!芸術活動とか盛んになってええやん!って思ってるんですが(笑)
でも、実はAIの技術と言うのは既になんかいかブームも来ていて、「またブームに終わるんだろ」って味方の人も要るっぽい。
今回はAIブームに終わるのか?
第1次AIブームは推論・探索の時代、第2次AIブームは知識の時代、第3次AIブームは機械学習と特徴表現学習(*注15)の時代
これまでにも、ブームは2回ほどあったようです。ただ、どれもみんなが期待しているレベルには到達できなかった。どうゆうことかと言うと、
単純な1つの文を訳すだけでも、一般常識がなければうまく訳せない。ここに機械翻訳の難しさがある。一般常識をコンピュータが扱うためには、人間が持っている書ききれないくらい膨大な知識を扱う必要があり、きわめて困難である。
簡単に言えば、昔のコンピューターのスペックじゃ無理だったんですよね。それともう一つの課題が「これは馬かネコか」を判断するための基準を「特長量」って言うみたいなんですが、これは人間が決めていたんです。
なので、結局人間が知識入れたり教えたりせなあかんやーん。ってなっていたわけです。
で、今回のAIブームはそれに対してどうなのかと言うと...
自己学習「ディープラーニング」
自分で学習できるんだってさ。なんで?
コンピュータが、与えられたデータから重要な「特徴量」を生成する方法ができつつある。コンピュータがシニフィエを獲得する端緒が開かれつつある。次の章では、人工知能の50年来のブレークスルーである「ディープラーニング」について説明したい。 ディープラーニングは、データをもとに、コンピュータが自ら特徴量をつくり出す。人間が特徴量を設計するのではなく、コンピュータが自ら高次の特徴量を獲得し、それをもとに画像を分類できるようになる
難しい単語が多くて、困る。簡単に言えば、今までは「こっちは猫です。覚えて下さい」って教えていたのが、今ではコンピューターに情報だけ渡せば「あ、こいつネコね」って学習するようになったんです。
なぜ、これができるようになったかと言うとネットに情報が溢れるようになったからだそう。これが今回のAIブームのキモですね。
では、ついに人間を滅ぼすときが来るかと言うと...
ごめんなさい。そこから先は、本書にバトンタッチするとしましょう(笑)
全体としてちょっと難しい単語は多いですが、AIの現状とこれからを精度をもって見ていくためには読んどきたい本じゃないかなと思って紹介しました!