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社会不適合な「みならい脚本家」川崎雄斗の心理学的ライフハックブログ

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『君の名は。』なぜ、手のひらにあの文字がかかれたのか?【ネタバレあり】

記事を書いた人:Yuto あとで読む

 

こんにちは! 今日は京都アニメ・漫画フェスティバルで念願の攻殻機動隊のVRを体験してきました@ゆーれかです。その記事は、また明日明後日に。

 

今日は、すでに「君の名は。」を見た人が”思わずもう一回、見に行きたくなる”内容を更新します。ちなみに、僕は今日、もう一回見に行きました(笑)

 

というのも、今日お伝えするのはいわゆる「制作秘話」。色んなインタビューで見た情報と、たぶん自分が脚本家を目指しているからこそ感じれた部分を交えて伝えます。

 

あ、あと、ここから先はがっつりネタバレの要素があるので、まあ見ていない人はたぶん見てからの方が良いと思います。

 

さて、それではどのような秘話を話すのかというと、こんな感じ。

 

なぜ、今までの新海さんと違うエンディングが生まれたのか?”

“あなたの心が掌握されたタイミングって分かる?”

“なぜ、手のひらには「スキダ」の文字があったのか。オトコ心の解説”

 

 

結構、ボリューミーなので興味があるところだけ読んでもらっても楽しめるかも。

 

まぁ、伝えると言っていますが、正確には「見終わった後の雑談」をここであなたとできたら好いなって思ってます。だから、「え~、違うんじゃない?」ってのがあればコメント希望!

新海誠の変化。「君の名は。」が生まれた理由

 

ハッピーエンドは「君の名は。」が初めて

さて、新海誠ファンであれば今回の「君の名は。」が、らしくない。と思ったと思います。「初めて新海さんを見た!」という人もいると思うので、詳しいネタバレは避ける事にするけど、基本的に、新海さんの作品は後味が悪い。

いやたぶん、悪いわけではない。ただ、切ない。ひたすら切ない。最後まで切ない。

個人的には、「あー、人生ってこんなもんこんなもん」って、現実にすぐ戻ってこれる感じ。そう、小説みたいに現実っぽい。

 

でも、今作は知っての通り会えないはずの二人があえて終わる。それは今回の新海誠のテーマ

 

運命の人はいる、と言うことを伝えたかった

 

からだと思います。でも、今まではと違った結末になったのには新海誠の「エンターテイメント」に対する考え方の変化があるのでは?

 

きっかけは、東日本大震災

実は、そのきっかけは東日本大震災。

震災以降、大きな事件や災害があった中で、いろんな人が願ったり祈ったりした気がします。「こうじゃなかったらよかったのに」とか「こうすればよかった」と。 ~中略~ 現実で実際に叶ったもの、叶わなかったものがあったと思いますが、フィクションでは、そこに希望を込めた物語を描きたかったんです

 

これって、ディズニーの「Tomorrow land」とちょっと似てる。新海さんの映画制作者の「根本的な考え方」の部分が変わったのでは?と思わせます。

 

そんな、新海監督が今回最も力を入れたのが…

 

「時間と心のコントロール」

 

今回監督がこだわったのが「見ている人の気持ちをコントロールする」こと。その為に、普通とは違うアニメ映画の作成方法をとっている。

 

それは、ビデオコンテ。普通は、シーンごとに書かれた絵があってそれセリフを当てて映画を作っていく。

 

で、ビデオコンテって言うのは、新海監督がまずすべてのセリフに声を入れて、声優がそれを再現する。だから、ビデオコンテの時点で107分の時間の使い方が100%決められてるのが特徴なんです。

 

息遣いから、音楽から、シーン切り替えすべて。見る人の心の動きを再現しようとしたのが「君の名は。」なんです。

 

映画が終わって出ていくときに、見終わった女性が

「映画見てて初めて別の世界いった気がした」

と言っていたのが印象的でした。

 

実は、そのように世界に引き込む仕組みが幾つも用意されてたんですが、あるシーンで「君の名は。」があなたの心をがっちりつかんだと思う。

どこか分かりますか?

引き付ける仕組み

 

「朝、目覚めたら…」で始まる何度目かの朝、「みつは」が起きるたびに

“みつは? たき? 中身はどっち? 早く喋って!”

と、なりませんでした?

 

そう思った瞬間、たぶん見る人は面白いかどうかの評価を忘れて、その作品の世界に入ったんだと思う。

 

もちろんその他にもあるよね?

 

 

最初から最後まで登場して「トキ」と「ヒト」をつないだ「組紐」

最初は怒りを最後には愛を表現した「手に文字を書く行為」

 

いわゆる伏線なんだけど、解けた時に「あぁ、そうゆう事か」という満足感と安心感があって、落ち着いて見れる仕組みになってましたねー。

 

ちなみに、運命の赤い糸にのようにも見えるモチーフで先人の知恵を伝えてくれるものを探して見つけたのが「組紐」だそうです!

 

 

実際、ストーリーを作るときに、そのギミック探すのってすごい難しいのでスゴイ活かし方だなって思いました。

 

 

ところで、「名前を忘れないように手に名前をかいておこう」といって、手に文字を書いた瀧。でっも、手の文字を見てみると、かいてあったのは「すきだ」でしたよね。

 

あれって、なんでだと思います?(笑)

 

たぶん、瀧はナルシストでロマンチスト

 

ええ。断言できますよ。ええ。

たぶん、瀧はみつはに文字を書いてもらった後に、手にある文字を確認しようとしたと思う。そして、みつはに言われるんだ。

 

「これ、名前じゃないじゃん!」

 

って。で、ちょっとクスってしながら、

 

「ごめん。みつはが何処にいても会いに行くから」

って言おうとしたんだと思う。

 

だって、名前書いてもらったって他のこと全部、忘れちゃったら探せないし意味ないもんねー。だから、たぶん瀧はそれがわかってて告白したかったんじゃないかな?

終りに|なんで「。」なのか?

というわけで、まとまってないけど色々なインタビューを見たり、過去の作品から思い当たることとかを考察してみました。

 

 

いや、考察って程でもないし、まとまってないから羅列?(笑)

 

あれですね、もうちょっと落ち着いて書いた方が良いですね@上映後の映画館なう。

 

あと、今考えてみたら「君の名は。」って「。」が入ってるのも不思議よね。劇中では、質問、疑問、断定、確認、愛情表現など様々なシーンで使われてるから?ではないのは分かるけど、

 

なんで「。」なのかとか考えてみたら面白いかも?

 

僕なりの仮設としては、新海誠さんは元々、脚本や短編小説からスタートしていたのが関係しているんだと思う。

ほら、「。」って色々表現できるじゃん?

という事で、次は小説も読んでみようかなー!

 

映画も2回目見ると、1回目では気が付けなかった伏線とかいろいろ気が付けるので連休最後の1日、ぜひ行ってみて下さいね。

 

因みに、今日の午前7時ぐらいですでに席が予約でほとんど埋まっていたので、見る人は要予約!