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社会不適合な「みならい脚本家」川崎雄斗の心理学的ライフハックブログ

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読ませたくない本の書評「未来に先回りする思考法」が素晴らしい|要約あり

記事を書いた人:Yuto あとで読む

 

「何十年後にこうなる」という未来予測の結論のみを知ったところで、そこに至るまでのプロセスがわからなければ、一切応用が利きません。 しかし、もしも社会が進化するパターンを見抜いていれば、状況が変わっても未来を見通すことが可能になります。 そのための汎用的な思考体系をお伝えするのが本書之テーマです。

 

先週、友達から勧められていた「Kindle」を買って1冊目に購入した「未来に先回りする思考法」がめちゃくちゃよかった。ビジネスや社会に対する考え方がグラグラと揺らされるような一冊でした。

 

メタップスの佐藤航陽さん「未来に先回りする思考法」要約

Facebookが日本に進出したとき、 「実名性のSNSは日本人の気質には合わないので普及しない」 と多くの「知識人」が言っていたことを、私たちは都合よく忘れています。 人間は本来、未来を見誤るものなのです。 しかし、そんな中でもごくわずかな人は驚くほどの先見性を発揮して大きな成果を上げています。その違いは人々の「思考法」にあります。

 

そうなんですよね。実際、Facebookが普及したときもIphoneが登場した時も、僕は「いやいや、流行らんでしょ」って思っていました。

 

でも、あのころからすでに可能性を理解していた人はいるわけです。普通は未来を予想するのは困難なわけですが、あるポイントを押さえれば、未来予測の精度をあげることができます。

 

本書は、そんな「思考方法」がかかれた本。では、その思考法を使えばどんな未来が待っているかというと…

 

国の力が弱くなり、企業が世界を支配する?

まさか(笑) と、思う人が大半かもしれませんが。これは大いにありうる。

一方で、国家は領土に縛られるので企業ほど身軽に活動の幅を広げられません。国家が物理的に領土を広げようとすれば、戦争が起きてしまいます 企業にとって、宇宙からサービスを提供するメリットは明確です。一般的に宇宙とは地上から100キロを超えたあたりからを指すので、700キロ以上はなれた衛星に対しては、国家も制空圏を主張できません。 企業の「売上」を国家の「歳入」と同等に考えれば、Appleはすでに約200ある国家のうち20位付近に位置し、多くの国家を超える力を持っています。

実は、僕もこれはほぼ確実に起こることだと思っています。今の国家は「軍事力」で成り立っているわけですが、その軍事力の一番のポイントは「見晴らしの良さ」にあると言われています。

戦国時代にお城や山を拠点にしていたのと同じですね。そして、企業はその一番上になる宇宙を制圧できるわけですね。しかも、国家と違って「技術も資金」もあります。できないわけがない…

これは、佐々木俊尚さんのレイヤー化する社会にも書かれていましたね。

しかも、実は国家の権力縮小化への動きって、すでに出てきているんです。あなたも良くコンビニや服を買う時に使っているあれですよあれ。

 

社会の仕組みが変わり始めている?

そうそう、お金ですよね。変化の兆しは、おカネっぽい何かから...

  貨幣は人間を教育しはじめました。現代人の価値判断基準の中心には、必ず貨幣が存在しています。 たとえば、ビットコインは数世紀触れられることのなかった国家の通貨発行権にメスを入れるものです。この影響は経済の土台を揺るがしかねないものであるため、中国のように、政府が公に規制する例も出てきています。

前に未来予想の記事を書いたときにも軽く触れましたが、「貨幣」の形がかわっていきます。

 

ビットコイン?何それ?

 

って思ったかもしれませんが、簡単に言えば銀行も日銀も不要になるかもねー。そしたら、国家の財源なくなるかもねー。っていうデジタル通貨の仕組みです。

 

例えば、日銀も国際決済銀行(BIS)決済・市場委員会の発表を受けて、陰で対策を取り始めています。どうゆうことを懸念しているかというと…

 

デジタル通貨が銀行券を広汎に代替することによって、中央銀行の無利息負債が減少する可能性がある。無利息負債が減少した場合、①中央銀行のバランスシートが縮小する、②バランスシートの縮小を抑えるために有利子負債によって代替する、あるいは①と②が同時に発生する可能性がある。この結果、通貨発行益の減少に伴って中央銀行の収益が減少するかもしれない。 引用:BIS決済・市場インフラ委員会による報告書「デジタル通貨」の公表について

 

国家にお金が集まらなくなったら、国家は持たないですよね...なので、地銀は真っ先に無くなるって言われていますし、大手銀行にしても人員の大幅削減、公務員も同じですね。

 

これはたぶん、起きることなのでじゃあどうやって対策を立てるかが大事になってきますよね。そんな時に、活躍するのが「思考法」。どんな思考法か?

 

思考法の基礎「テクノロジーの変化のパターンを捉える」

これにつきます。

テクノロジーは「人間を拡張するものであること」。そして、「いずれ人間を教育しはじめること」。最後に「掌からはじまり、宇宙へと広がっていくこと」

 

どうゆうことかというと、まずは人間に身近なモノからテクノロジーは変化していくそうです。例えば、電池をイメージすると分かりやすいかも。

最初は、手のひらサイズのラジコンを動かすので精一杯の電力しかなかった電池。次第にラジオを動かせるようになり、パソコンを動かせるようになり、今では車を動かせるようになりました。

こんな風に、未来が変わるときのパターンがあるようです。そんな未来を見通すためのポイントが幾つも紹介されているんですが、僕が気になったのはこの三つ。

 

三つの思考ポイント

1. 未来を見通すための資質

今の時代に当然とされているものを疑うことができるという能力は、未来を見通すうえで重要な資質

これは分かりやすい。根付いている常識を疑うことですね。例えば、「人間って本当にサルから進化したの?」的な

2. 未来を掴むための思考法

未来を見つめるためには… なぜできたのかを原理から理解している

どうゆうことかというと、社会はテクノロジーの発展によって変わってきますが、そのテクノロジーは「なぜ、どんな課題を解決するために誕生したのか」をしっかり理解しておくことです。

それがわかれば、その課題を解決するもっといい解決策があればそっちにテクノロジーは動き未来は変わります。

 

3. 近い未来の「仕事がなくなる」に備える基準

「マニュアル化可能かどうか」がひとつの判断基準

 

あまり自分と関係ない事となると、イメージしにくいと思ったので一つはこれを選びました。お店の接客方法とか、マニュアルができている仕事はそうそうにロボットで代用可能になります。

あなたの、仕事はどうでしょう?

 

未来に先回りする思考法:書評まとめ

とにかく、読んで損のない一冊です。Kindleならかなり安くなっているのでお得。あんまり多くの人に読まれると僕の未来予測に突っ込みが入りまくりそうで怖いですが(笑)

このブログを読んでくれている方、ライバルじゃなくてぜひ一緒にやりましょうね?(笑)