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社会不適合な「みならい脚本家」川崎雄斗の心理学的ライフハックブログ

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1分でわかる!〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則(書評)

記事を書いた人:Yuto あとで読む

テクノロジーによって、何が衰退し、何が生まれるのかがわかる本。

さらに、人間の思考や生活パターンがどのように変わっていくのかまで、解説されています。

例が豊富でイメージしやすいのですが、しっかりまとまっているとは言えず、ちょっと読みづらい。
ここでは、この本でとくに印象の残った。3つのポイントについて、さらっと解説していきますね。


Amazon Review:4.2(レビュー数50)
わかりやすさ  :★★★★☆
専門性     :★★★★☆

読書ポイント

この本で、とくに印象に残ったのは次の3つのポイント。

・未来を決める12の法則
・AIが人間を拡張する
・これからのコンテンツ

ポイント1.未来を決める12の法則

結論から言うと未来を決めるのは、次の12の法則。

・ビカミング(なっていく)
・コグニファイング(認知化していく)
・フローイング(流れていく)
・スクリーニング(画面で見ていく)
・アクセシング(接続していく)
・シェアリング(共有していく)
・フィルタリング(選別していく)
・リミクシング(リミックスしていく)
・インタラクティング(相互作用していく)
・トラッキング(追跡していく)
・クエスチョニング(質問していく)
・ビギニング(始まっていく)

正直、わかりにくいですね。大事なところだけ、解説します。

ビカミング(なっていく)というのは、「すべての物はゆっくり完成形に近づいていく」ということです。

例えば、スマホのアプリって毎月アップデートされていますよね。そうやって、どんどん形を変えながらより良い姿になっていくのがトレンドになるということです。

逆に言えば、完成形をポンっと出すビジネスモデルは廃れるかもねー。的な感じです。

わかりやすいのは車。これまでは、数年に1度新しいモデルが誕生してました。でも、テスラは車にテクノロジーを融合させることで、購入した後の車をアップデートできるようになっている。

こうゆうのがどんどん増えて来るだろうってことですね。

これは、すべての商品・サービスに共通するのでウェブもどうなるかわかりません。

この絶好調なウェブがこれから30年でどう変わるのかと考えると、まずウェブのような、より優れたウェブというものを想像したくなる。しかし2050年のウェブは、最初のウェブがチャンネル数の多いテレビでなかったように、より優れたウェブではない。それは何か新しい、最初のウェブとテレビの違いほどかけ離れた、まるで違ったものになるのだろう。

と、こんな感じで12の法則が将来にどんな影響を与えるのかが書かれています。

12の法則に共通しているのは、AIが凄まじいパワーで社会を作り変えていくということ。中でも、「人間を拡張する」という考えは必見ものです。


ポイント2.AIが人間を拡張する

AIというと、「仕事を奪う」とか「人類を滅亡に」とか割るイメージで捉えられることも多いですよね。でも、実際には人を補完する優秀なパートナーとして活用されています。

AIが出てくることで、純粋な人間プレーヤーの技能が下がることはなかった。まったく逆だったのだ。安価で超スマートなチェスのプログラムは、いままでにないほど多くの人々をチェスに惹きつけ、より多くの試合が開催されて、人々はいままでになく強くなった。

AIに負けたら、チェスなんて流行らなくなるのでは?と思いましたが全く逆な様子。

藤井四段もAIを使って研究したと噂になっていましたね。

AIではありませんが、テクノロジーが発達すれば脳にチップを埋め込んで擬態を動かしたりすることも可能になります。

脳をジャックするある実験では、手足がまるで動かない女性が思考しただけでロボットの腕を動かし、コーヒーの瓶を持ち上げて口まで持っていき飲むことができた

さらに、訓練すれば意識しただけで文字の入力もできるようになるそうな。

人間の機能がテクノロジーによってどんどん拡張されていきます。

そのうち、記憶する機能をすべて脳内チップが担当したり、他の人の思考を自分の思考として操ることもできるかもしれません。

ポイント3.これからのコンテンツ

それでは、テクノロジーが発達するとWEBライターのような仕事はどうなるのでしょうか。

もしかしたら、5年後には無くなってるかもしれません。

ただし、似たような仕事は生まれる可能性が高い。ライターの仕事がどのように変わるにせよ、大切なのは「差別化したコンテンツを生み出す力」です。

なぜかというと、テクノロジーが発達すればするだけ情報が有り余るようになるから。

ノーベル賞受賞者である社会学者のハーバート・サイモンが「情報に富んだ世界では、情報の潤沢さは何か他のものの欠乏を意味する──その希少性が何であれ、それは情報が消費することによって生じる。そして情報が消費するものとは明白で、それは情報の受け手のアテンションだ。つまり情報の潤沢さは、アテンションの貧困を生み出すことになる」と言っている

質の低い情報(嘘など)ばかりが生まれて、本質が見えなくなるってことですね。

そのため、より質の高いコンテンツを生み出したり。質の高いコンテンツだけを集めるフィルタリングサービスはこれから流行るだろうとのこと。

もっと質の高いアテンションを大規模に増やしていくためのフィルタリング・テクノロジーを利用することが、ゴールでありチャンスにもなるだろう。

つまり、質の高いコンテンツを生み出せたり、質の高さを判断できるようになっておこうぜってことですね。

こんな人におすすめ

〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則は、未来について勉強してきた人におすすめ。

例が多く、かなり分厚いので読むのは結構疲れます。。

なので、パラパラと読み飛ばしながら進めるのがおすすめ。全く、テクノロジーに関して知識がない人だと、ついていけなくなってしまうので、その人は「人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)」を先に読むのがおすすめです。 

www.k-yureka.com

今回紹介した本はこちら