Yureka!

社会不適合な「みならい脚本家」川崎雄斗の心理学的ライフハックブログ

MENU

書評|なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

記事を書いた人:Yuto あとで読む

元マイクロソフトの伝説的プログラマー「中島聡」さんによる「好きなことに思いっきり向き合う」ための本。

「やりたいことがあるのに、時間が足りない。。」と思っている人におすすめの1冊です。

ここでは、「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」でとくに印象に残った3つのポイントを紹介します。

ポイント1.最速で仕事を片付ける「2:8の法則」

仕事を早くするためには、時間の使い方が大切。

とくに、期限ギリギリになってから焦る人は要注意です。

締め切り間際にラストスパートで仕事を終わらせようとする人の態度を「ラストスパート志向」といいます。のちにお話ししていきますが、ラストスパート志向は、仕事をするうえで最も避けるべきことです。

確かに、ラストスパート志向の場合、前半には十分余った時間があるはずなのに、それをネットサーフィンなど無駄なことをして潰してしまっている可能性が高いんです。

では、どうすればいいの?

中島さんは次のように考える提案をしています。

最初の2割の期間を「見積もり期間」としてもらい、実際には、仕事量の8割を終える ・最初の2割の期間で8割の仕事ができなかったら、期限を延ばしてもらう

具体的にいうと、10時間で終わりそうな仕事があったとします。この場合、最初の2時間で8割仕事を終わらせるんです。

ちょっと、非現実的じゃない?と思うかもしれませんが、これは可能。

ある程度稚拙でもいいので、最初にドバッと終わらせて、その後修正していくという流れを踏めばできますよね。

ただし、これができるのは、「集中できているから」です。

ポイント2.そもそも、集中できるのは好きなことだから

ちゃんと集中できていないと、2割の時間で仕事全体量の8割を終わらせるのは難しいでしょう。はっきり言って、無理です。

でも、じゃあ集中力をどうやって高めればいいの?と思うかもしれません。それに着いて、中島さんは次のように述べています。

集中力は、好きだからこそ自然に出てくるもので、好きでもないものに対して無理やり絞り出すものではないのです。だから、「集中力がほしい」と思って本書を手にした方は、本書のノウハウを使って無理

要するに、「頑張って集中しよう!」と思っている作業は、好きな仕事ではないので、集中できるはずがないということですね。

では、どんな仕事が好きな仕事かというと、

仕事は「頼まれなくても自分から喜んで残業するほど楽しい仕事か」どうかで選ぶべきなのです。 

つまり、集中力を発揮したいなら心から楽しめることを探せってことですね。

ポイント3.100人に1人もできない「あること」

中島さん曰く、仕事を早く終わらせる上で大切なのはマインド。

でも、ほとんどの人は「遅れてもいっか」って思っているんです。

私が仕事をするうえで最も大切だと考えている「あること」をきちんとこなせる人は100人に1人もいませんでした。  その「あること」とは、「常に締め切りを守ること」です。

100人に1人も納期を守れないのは、驚き。

でも、逆に言えば納期を守るだけで他の人と差別化ができるってことですね。

こんな人におすすめ

「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」は、とくに次のような人におすすめです。

・好きなことに、より没頭したい
・やりたいことがあるけど、時間を避けていない

これらの人がこの本を読めば、自分の時間をうまく使ってより良い仕事ができるようになります。

一方、「どうしても仕事に集中できない」「集中力の鍛え方を知りたい」という人にはおすすめしません。それらの人は、Daigoさんの自分を操る超集中力あたりがオススメですね。